私の人生の前半はとても平凡で、嘘や裏切りなどとは無縁の生活を送っていた。
がんばって勉強して、順調にいい高校・いい大学に入って。
当時は、自分のことをまあまあ優秀だと思っていたし、なんとなく、人生うまくいくんじゃないかとごく自然に考えていた。
でも、社会人になってからは、みるみるうちにハードモード突入。
仕事ではクレームが怖すぎ&働きすぎてうつ病になるし、結婚した人の裏の顔も、、、ひどかった。
一つ一つ丁寧に着実に積み重ねてきたドミノが、これからだ!というときにガラガラと倒れて行く感覚。
「真面目にがんばれば、うまくいく」
「正直に生きていれば、大丈夫」
そんな公式が通用したのは、学校の中だけだったことを痛感した。
もうすっかり大人になったにも関わらず、子供の公式を信じて、その中でどうにかしようとしてきた自分に気づいた。
そして、この世にはたしかに、
「ただまっすぐに自分の利益だけを追求し、バレなきゃいいと、一切の罪悪感なく嘘がつける人」
そんな人種が存在することも知った。
嘘。
嘘。
嘘。
この数年は、ずっと嘘について考え続けてきた。
嘘をついて、罪悪感を感じる人種
この文章の前半で、私は実は嘘をついている。
「私の人生の前半はとても平凡で、嘘や裏切りなどとは無縁の生活を送っていた」
と最初の一文で書いたのだけど、実はこれは、「いい人風味を装いたい」がゆえに書いてしまった嘘なのです。(読者の皆さんいきなりゴメンナサイ)
ほんとうは、大学時代に長いこと付き合っていた彼を裏切ったことがあるのです。
友達が多く、休学してアジア放浪の旅なんかにもでかけて、会えない時間も多く、寂しくなった私は・・・。
(今となってはこういうのも後付けの言い訳にすぎないと、、、)
でも、嘘をついていることが苦しくなり、1ヶ月もしないうちにすべてを打ち明けて、彼を泣かせて、最終的には思いっきり振られた。
若気の至りといえばそれまでだけど、あれは立派な裏切りだったし、どうしようもなく浅はかな自爆行為だった。
あの当時私が嘘をついたのは、「彼を失いたくない」のが理由だったし、
あの当時私が嘘をついていたことに耐えられなくなったのは、「これ以上彼を騙すのが心苦しい」のが理由だった。
だから、嘘をつき続けるのはきっと誰にとっても苦しいことなんじゃないか?罪悪感に耐えられなくなるものなんじゃないか?と思ってきた。
でも、どうやら、違うらしい。
違うらしいことに気づいたのです。
嘘をついても、罪悪感を感じない人種
「ただまっすぐに自分の利益だけを追求し、バレなきゃいいと、一切の罪悪感なく嘘がつける人」
↑こういう人種は、たしかに存在している。
最初はこの感覚をもった人間が存在することを、どうしても信じられなくて、受け入れられなかったのだけど。
実体験から、本から、芸能人の家庭事情のニュースから、総合的に考えて、やっぱり罪悪感のない人種は存在している。
自分への嘘、他人への嘘
じゃあ、
- 嘘をつかない人が○
- 罪悪感を持ちながら嘘をついてしまう人が△
- 罪悪感を持たずに嘘を付く人が✕
という考えに至りがちだけど、嘘について深く深く考え続けているうちに、「あれ?これって本当にそうなのか?」と思い始めた。
そうして、嘘には2種類あることに気づいた。
「他人への嘘」と「自分への嘘」。この2種類の嘘がある。
他人に嘘をつく人は、自分に嘘はついていない。自分の欲望を我慢しないから、機嫌がいいことが多い。
他人に嘘をつかない人は、自分に嘘をついている。自分の欲望にフタをしているから、だいたい不機嫌。
私自身は思いっきり、後者をやり続けていて、「ああだから、私はいつも、不機嫌をまとっていたんだな」と腑に落ちた。
理想的な人間関係
究極の理想は、「自分にも、他人にも嘘をつかない」。
これは確かに理想ではあるけど、社会のなかで生きていくにあたっては、どう考えても無理だろう。
相手が傷つけてしまうような本音は、やっぱり隠していたほうがいいことの方が多いだろうし、ちょっとくらいガマンしていたほうが仕事や社会生活がうまくまわる。
親子であっても、本音なんて言わないでいたほうが、穏やかな関係で、適当な距離を保って、楽しく過ごせるケースが多いんじゃないかな。
でも、恋人や結婚相手、いっしょに暮らすレベルの近しい間柄ではどうだろう?
自分で選んで、自分たちの意思で一緒にいようとするのなら、自分と相手の本音や欲望をオープンにして、それを受け入れあえる場合に限って、近しい関係になる。
最初から、自分にも相手にも嘘をつかなくていいようにしておく。
もちろん、長いあいだ一緒にいる中で、最初の「条件」から変化することはあるだろうけど、それも気づいたらその都度すり合わせをする。
「どうやら自分はこんな風に変化したらしい。それでも一緒にいたいと思えますか?」と。
自分にも他人にも嘘をつかずにいるために必要なこと
「他人に嘘をつかない」は、いい人風味だけど、自分が苦しい。
「自分に嘘をつかない」は、自分は楽だけど、周りが傷つく。
だから、目指したいのは、「自分にも他人にも嘘をつかない」。
そのためには、自分の本音にフタをせず、深く自分を知る努力をしないと。
私は〇〇な人間で、〇〇な人と一緒にいたくて、こんな私、どうでしょうか?とオープンに最初からプレゼンできるように。
・・・ここまで書いてみて、自分でも、こんな性格のヤツ、相当めんどくさいなあと思ってしまいましたが(苦笑)
「これが、私で、どうやら、こういう考えなんです」
ふがいない自分。
だらしない自分。
嫌いなことを嫌いと言えない自分。
世間的にはきっとアウトなことが好きな自分。そういうの全部隠して、いい人風味を、すごい人風味を装い続けて、何とか最後までやり過ごそうとしても。
暴かれたり、燃え尽きたり、自爆したり。
隠そうとするむなしさよ。
— ミーナ@ペイ活シングルマザー (@sinmama_mina) June 11, 2020
バレなきゃいいと、身近な人にも罪悪感なく嘘をつけちゃう人種。
→自分に嘘をつかないから機嫌がいい。他人さまに言えないようなことは、決してやっちゃいけないと自分を厳しく律する人種。
→我慢してるからわりと不機嫌。どっちに傾きすぎるのも、なんか違くて、どのあたりがちょうどいいのか?
— ミーナ@ペイ活シングルマザー (@sinmama_mina) June 16, 2020
嘘つかれないように、
裏切られないように、
もう二度と傷付けられないように。そうやって警戒し続けるのは疲れる。
信じないほうがいいなと思うときは、話半分で聞き流し、
信じてみる気になったら、信じてみる。どんな結果になっても、私の心は私が立て直せる。
大丈夫だ。自由であれ❗️
— ミーナ@ペイ活シングルマザー (@sinmama_mina) June 15, 2020
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