シングルマザーの方、シンママ予備軍の方が、あの日のショックな出来事から立ち直るための感情のステップを書き出しました。
感情をコントロールする方法とか、巷にあふれていたりするけど、コントロールなんて一切しなくていい。
出しちゃいけない感情なんてないし、無理にポジティブになろうとする必要なんて全然ありません。
「感情がこういう感じで出てきて、こうやって変化していく」という流れを知ってさえいれば、安心して今の自分の感情にOKを出すことができます。
今の自分の感情にOKを出し続ければ、コントロールなんてしなくても、自然と立ち直る方向に向かって行きます。
自分から湧き出た感情すべてにOKを出す。
やるべきことは、これだけです。
初期
借金発覚・浮気発覚・DV・モラハラ、いろいろあると思いますが、「相手に期待していたこととは真反対のこと、自分の想定外の出来事」が起こって、ショックでフリーズしたところからの感情の流れです。
1:ショック
↓
2:悲しみ
↓
3:不安
この期間は、仕事も育児も手につかず、夜も眠れず、一日中上の空。
ショックが大きすぎる場合は、泣くことすらできないかもしれません。
そして、時間が経つにつれ、ジワジワと「これからどうすればいい?」という不安に襲われる時期でもあります。
中期
「てゆーかどうして私がこんなに将来を不安に思って過ごさないといけないの?」と、だんだんと相手に対する怒りが湧き出てくる時期です。
4:怒り
↓
5:悲しみ
↓
6:罪悪感
↓
7:絶望
このタイミングで、相手に真正面からぶつかる人も多いのではないかと。
私ももれなくその一人でしたが、どんなに思いを伝えても、理解してもらうことは叶わず、再度悲しみに暮れることに・・・。
そして、あまりにも理解し合えない状況が続くと、「どうしてわかってくれないんだろう。もしかして、自分が悪かったのだろうか?」と矛先が自分に向かうようになります。
「自分のここを変えたらいいの?」「これからこうやって行くから元に戻れない?」そうやって相手に再度話をしようとしても、やはり理解はされず、絶望。
ここまで来ると、食事ができなくなったり、眠れなくなったり、肩こり頭痛がひどくなったり、身体症状に現れることも多いです。
罪悪感は、自分を自分で攻撃する感情。
だから、罪悪感は、感情の中でも最も自分のエネルギーを失わせるものなのです。
精神的にも、身体的にも、この時期が一番キツく、この状態が長く続くとうつ症状、うつ病へと発展する可能性も大きいです。
後期
8:怒り
↓
9:憎しみ
↓
10:どーでもいい
あまりにも自分で自分を責める期間が続くと、生きる意味を失って、メンタル的にかなりまずい状態に陥ってしまいます。
もし、そんな状態に陥っていることに気づいたら、もう一度相手を責める気持ちを思い出して、怒りにシフトするのがおすすめ。
というのも、自分に刃を向ける罪悪感よりも、相手を思いっきり責める怒りのほうが、ずーっとずーっと前向きな感情だからです。
絶望と罪悪感の引き金になるのは、いつだって自分ではない他人の存在。
だから、ショッキングな出来事が起きた時には、「相手を怒って、憎んで、恨む」というプロセスが必ず必要になるのです。
罪悪感は早めに怒りにシフトさせたほうがいい
特に、相手の方から関係を終わらせようとしてくる場合は、もはや相手は何を言っても聞く耳を持たないと思っていたほうがいい。
今あなたが働きかけている行為も、良かった思い出でさえも、すべてを逆手にとられて、関係を終わらせるための口実に変換されてしまうだけです。
相手の中ではすでに結論が決まっているから、すべてが後付けで理論武装されてしまう。
だから、こういう時に罪悪感を感じて、自分を傷つけることは、いくらやっても意味がないのです。
残念だけど、一度心が離れた相手は、もうあなたの味方にはなってはくれません。
自分のことは、自分を守るしかない。
だから、罪悪感は早めに相手への怒りにシフトさせるほうがずっといいです。
自分に非があると思っても、甲斐ないこと。
関係を続けたくない時、人はいくらでも後付けの理由を作り出すものです
引用元:成功ではなく、幸福について語ろう(岸見一郎・著)
怒りを消化する方法
そしてまず、相手に怒りを感じることを、自分自身に対して許可してしまいます。
私たちは、これまでの家庭教育や学校教育の中で、「他人に対して、怒ったり憎んだり恨んだりしてはいけないもの」って教えられてきて、怒りの感情を持つことそのものを禁止していたりするものだから、まず、自分に許可することが必要なのです。
でも、ここで間違えないでほしいのが、『怒り感情を感じてOK=相手への怒りぶつけてOK』ではないこと。
これは、個々人の関係性でそれぞれ対処が変わってくるところなので、一概には言えないけれど、でも、多くのケースで、相手に怒りを直接ぶつけるのが、怒りを処理する一番いい方法ではありません。
怒りを他人にぶつけると、何倍にもなって返ってくるからです。
それじゃあ、怒りを消化するどころか、ますます増幅させるだけになってしまう。
だから、怒りの感情を自分にOKして、自分の中で思う存分感じることができるようになったら、それをそのまま自分の中で焼き尽くす方法をとるのがおすすめです。
一人の時に車中で叫ぶとかでもいいし、紙に書きなぐって破り捨てるとかでもいいし、頭の中でワラ人形をイメージしちゃうでも、なんでもいい。
そうやって、自分の中で相手と怒りと憎しみを、一緒くたにして一気に焼き尽くす。
一度でスッキリとはいかないかもしれないけど、怒りの感情が湧き出るたびに、何回かやっていると、だんだん忘れてくるし、飽きてくるし、だんだんどうでもよくなってきます。
「もうアイツのことなんて、どーでもいい、なんか、時間のムダっぽい」って、思えるようになったらこっちのもの!
仕上げ

「どーでもいい」までたどり着けば、完全復活まであと少しです!
気分転換になることをする
↓
気分良く過ごせる時間を増やしていく
↓
気分のよい思考を選択する
あんな奴のことを考えるより、自分が少しでもホッとすること、楽しい気分になれることをすればいいのです。
私の人生、私のために、私を喜ばせるために使わないと。
疲れ切っていたら、眠りたいだけ眠る。
入浴剤入れて、ゆっくり長風呂する。
プライム・ビデオを見まくる。
回転寿司をお腹いっぱい食べに行く。
カラオケで好きなだけオーダーして、好きなだけ歌う。
ウィンドウショッピングに行く。
ちょっとでもやってみたいな、と思うことなら何でもいいので、望みのままにやってみてください。
お金がなくても、できることをすればいい。
とにかく、少しでも自分がホッとして、ふっと気が緩んで、ずっと忘れていた「これ好きだな」っていう気持ちを、笑顔を取り戻せることなら何だってOK!
だって、あんなショックな出来事が起きてから、
ずっとぐっすり眠れていなかっただろうし、ずっと笑っていなかったでしょう?
肩肘張って、「私がどうにかしなきゃ」って、ずっとがんばってきたでしょう?
だからもうそろそろ、あなたはあなたのために生きていい。
ここまで来たら、身体も心もずいぶん緩んでいるハズ。
そうしたら、意図的に気分のよい思考を選ぶことだって自然にできるようになっています。
「いまこの瞬間、どんな結論になっても、私には未来を切り開く力があるから大丈夫」って、思えるかもしれない。
「それぞれが幸せに進めるように、どうするのがベストなのか、一緒に考えてほしい」って、相手に言えるかもしれない。
ここまで自分の感情すべてにOKを出しながら、流れに乗って来れたら、本当に大したもの!
これからの人生で何が起こっても、同じように対処すればいい。
もう、あなたには、何が起きても、怖いものなんてありません。
参考図書
アドラーの嫌われる勇気を書かれた岸見さんの本。こーれーはー、私の中では大ヒット!
ブックカフェで読んで、その後図書館で2回借りました。(←買ってないっていう 苦笑)
人生のバイブル的な感じだから、もう一回読み直したいくらい。
そろそろ観念して、買おうかな・・・(´・ω・`)
これは、このブログでも何度か紹介していますが、ほんっと良書。
感情の流れがいろんな事例と共にものすごく丁寧に描かれています。
私ですら、買ったヤツです(笑)↓
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>>>転落人生
>>>じぶんのことしか考えないひと
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