転落人生

転落人生

がんばれば、100点取れた。

100点取れば、転校先でもいじめられずに一目置かれることは、わかっていた。

地頭がいいわけじゃない。でも、浪人して1日15時間勉強したら、日本有数の大学にも合格した。

やればできる。

努力は報われる。

みんなもがんばってみたらいいのに。

そんな風に、「がんばる教」を信じて疑ったことがなかった。

 

でも、就職して社会人になってはじめて、つまづき始めた。

時間をかければ成果が出るものでもなく、いくら完璧な仕事を心がけていても、クレームがなくなることはない。

出来ないヤツだと思われたくない、使えないヤツだと思われたくない、期待ハズレだと思われたくない。

私は誰から見ても「いい子」で「いい人」で「いい社会人」でありたかったから努力した。

会社の近くに住んで、夜中1時まで働いて、土日はセミナーや勉強会にも参加していた。

それでも大した成果は出ないし、周りの人ともうまくやれない。

 

そんな頃に社内結婚をした。

社内恋愛を隠しながら付き合い続けるには限界が来ていたし、私は単純に、好きな人と結婚できたことが嬉しかった。

でもそれは同時に、もういくら会社でがんばっても、『正当な』評価をしてもらえなくなることだった。

いや違う。

『正当な』評価がされていると『私が』思えなくなることだった。

 

「誠実にがんばれば、きっと大丈夫なはず。みんな認めてくれるはず」

表向きにはそう思おうとして、がんばろうとしていたのだけど、もはや周りの人たちが私のことをどんな目で見ているのかが気になりすぎて、笑顔の下の本音を想像するのが怖すぎて、少しずつ、メンタルが壊れていった。

まだ夜20時なのに、まだまだがんばって働かないといけないのに、パソコンを打ちながら涙が止まらなくなって、翌日から会社に行けなくなった。

うつ病での休職。その後、会社に行けないまま、退職した。

 

子供が2人生まれて、お母さんになる夢が叶った。

とてもとても、嬉しかった。

だけどそれだけじゃ全然ダメだと思っている自分がいた。

「社会で認められないと、一人前じゃない」

だから妊娠・出産・赤ちゃん期の育児をしている間も、家で事業をはじめて仕事をしていた。

でも、その仕事でもやっぱりクレームは怖かったし、周りの人とうまくやれなかったし、何より育児と仕事の両立がどうしたって厳しかった。

子供のことで仕事を休むのは100%私だった。

病児保育、ベビーシッター、登録できるものは全部登録して使ってみたけど、どうしても、私が病気の子供を誰かに預けてまで仕事をする罪悪感がぬぐえなかった。

仕事も、育児も、思うようにいかない。

私は心底自分に絶望して、仕事を辞めて、また専業主婦に戻った。

 

自分に絶望していた私は、毎日の家事と子育てをこなすだけで、精一杯だった。

子供たちの前で、いいお母さんとして笑っているだけで、精一杯だった。

夫の異変に気づいたときには、もう手遅れだった。

 

がんばってがんばって、階段の上の上まで自力で登りつめて、かなり高いところに行けたと思っていた。

はたから見れば、文句のつけ所のない裕福な生活を楽しんでいるように見えたかもしれない。

でも、私はいつも、絶望を抱えていた。

がんばらない自分は嫌いだ。

がんばってもがんばっても、誰にも認めてもらえない自分はもっと嫌いだ。

そんな風に、自分の中の時限爆弾を、片時も離さずに抱えていたのだ。

 

転がり落ちるのは、一瞬だった。

 

一度転がり始めたら、止まらない。

転がって、転がされ、いろんなところを打ち付けて、打撲、切り傷、擦り傷、骨折、いろんなケガを負ってきた。

「どうして私がこんな目に」

「真面目にがんばって、いい人であろうと努力してきたのに」

「何が、どこから、どう、間違ってしまったのか」

延々と頭の中を支配し続ける、憎悪、悲しみ、恨みつらみ。

 

でも、のたうち回りながらも、子供たちは育てないといけない。毎日の生活は送らないといけない。

転がり落ちた先の、いまここで、今日も、明日も、生き延びていかないといけない。

もう、「認められる・認められない」とかどうでもいいと、心底思った。

転がることを前提に生きないといけないと思った。

これから先、どんな坂道を転がり落ちることがあっても、

不本意ながら誰かに無理やり転がされることがあっても、

できるだけ、痛み少なくしなやかに転がれる形になってしまえばいいと思った。

 

「変わらない私」

「ほんとうの私」

「ブレない私」

 

そんなものは、私だけが知っていれば十分だ。

私のことは、私自身が認めていれば十分だ。

 

誰に何と言われようと、何をされようと、いまここで、毎日を楽しく生き延びていさえすれば、それが勝利なんだ。

 

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