私は、婚姻費用調停・面会調停・離婚調停を1年半ほど続けて、最終的にはすべて取り下げて、協議離婚をしました。
子供たちの親権は元夫、監護権は私(子供たちは戸籍上夫の子どもになっていて、実際に一緒に暮らして育てているのは私です)。
そして、お金の面の条件が・・・
「ペイ活とポイ活がんばらな!」という感じです(苦笑)
普通に考えたら、こんなので合意するなんてバカなん!?アホなん!?て、なるような状況でした。
だから、親にも、友人にも、弁護士にも、誰にも本心をちゃんと話さないまま、全部一人で決めてしまいました。
私は、自分のおバカな決断を、このブログに書くことで、「私はこれで、間違ってなかったんだ」って自分で自分を正当化したいだけかもしれません。
マンガのような、ホントの話。
なんでこんな離婚に合意しちゃったのか、ぶちまけさせてください。
目次
理由1:兵糧攻めと長引く調停に疲れてしまったから
別居後、半年間の間は婚姻費用が支払われず、また、私自身の収入も0円だったので、かなり苦しい生活でした。
その後、仮払いとして毎月8万円の婚姻費用が支払われるようになり、私も手取り17万円が入るようになったので、親子3人で何とか暮らしていけるようにはなったものの、子供2人抱えて全財産が100万円切っていたので、心理的にはけっこうキツかったです。
1年半近く婚姻費用の調停・面会調停・離婚調停のフルコースを続けて、弁護士さんもがんばってくれましたが、いわゆる兵糧攻め状態でずっと長引いていて、最終的には私が経済的に疲れてしまいました。
もも子が、私の顔を見るたびに、私の眉間のシワを伸ばすようになっていて(苦笑)
なんかもう、私、このままじゃダメになるな、って思ったんですよね。
お金のことは、離婚すれば児童扶養手当も申請できるようになるし、さっさと離婚して、元夫と他人になりたい。
早く辛いことを忘れて、笑って暮らしたいと思いました。
もうずいぶん長い間、心の底から笑ってなかった。
疲れてました。すごく。
理由2:北風と太陽みたいなことしてるな、と思ったから
そもそも、なぜ、私・元夫・子供たち、それぞれが、ただ「幸せになりたい」と望んでいるだけのはずなのに、どうしてこんなに互いを苦しめ合う関係になっているのだろうか。
と、別居直後からずっと疑問、というか、「何かがおかしい」、と違和感を抱えていました。
ふと思いついたのが「北風と太陽」の話。
私は、元夫の裏の顔を知ってしまってから、ショック・悲しみ・怒りにすっかり取り込まれて、「北風」になっていた。
元夫は、自分の社会的立場を守ることに必死で、経済力で無理やり私を黙らせようと、「北風」になっていた。
お互いに北風を吹かしまくって、ゼッタイに自分からコートは脱がないと、必死になって。
だから、ニッチもサッチもいかない状況になってるんじゃないかなって。
そして、この状況を変えるには2つの選択肢があると思ったのです。
- 離婚裁判をして判決を出してもらう=互いのコートを無理やり脱がせる
- どちらかが先に相手が欲しいものを差し出す=太陽になる
離婚裁判して、時間もお金も失って、互いのコートを無理やり脱がせる結末を選んだとしたら。
誰が何に勝つんだろうか?
どんどんしんどくなるだけじゃないんだろうか?
って、思いました。
だから、私が先に太陽になってみようかなという考えに行きつき、「もう損してもいいや」と思って、相手の欲しがっていたものを差し出しました。
「義実家への宿泊付き面会をどうぞ」
→「面会はいつでも何回でもどうぞ」
→「親権もほしいとな?・・・さすがにそれは・・・まあでも、私は子供たちと一緒に暮らせればそれでいいのかな、もういいか、どうぞどうぞ」
という流れになったのです。
そして、私は、決して、いい人だから太陽になってみようと思ったわけでは決してありません。
正直、下心もありました。
私が太陽になって相手が欲しいものを与えたら、元夫も太陽になってくれるんじゃないか?ちゃんと財産分与してくれるんじゃないか?という下心(苦笑)が、ちゃっかりありました。
あったわけなのですが・・・。
下心、満たされずです(苦笑)
理由3:お金について、今までと全く違う価値観を身につけたから
普通に調停離婚とか協議離婚をするなら、親権も面会も財産分与も、互いに色んなカードをちらつかせながら、互いの弱点を利用しながら、自分の希望に近い条件を目指すと思うんですよね。
私は当初、「離婚するなら、子供と自分の将来のために、きっちり財産分与してもらわないといけない」と思っていました。
だから、弁護士をたてて争っていました。
でも、徐々に、お金に対する考え方が変わってきて、「今、損してもいいから、もうさっさと別れたい」と思うようになりました。
お金に対する価値観を変えた
- お金は自分で持っていないといけない
- お金は自分で稼がないといけない
- お金を誰かに借りることは恥ずかしいこと
- 貧乏だと子供につらい思いをさせてしまう
といった、いわゆる、「お金ブロック」を外せたのが大きかったです。
「貧乏」そのものが悪いんじゃない。「貧乏が辛い」と母親が思っていたら子供も辛くなる。
という考え方をなにかの本で読んで、すごく心が楽になりました。
すぐにお金を増やすことができずとも、自分のマインドなら、自分が変えたいと思った瞬間に変えられるから。
お金があるときもないときも、楽しく過ごしとけばいいやって思えるようになりました。
>>>「押入れ秘密基地」の作り方【築30年の賃貸アパートでプチDIY!】
>>>ベランダ菜園は子供にとってはプチレジャー!楽しくて美味しい節約術
お金は、クラウドファンディングっぽく調達すればいいんじゃないか?という新しい考え方
キングコングの西野さんの「革命のファンファーレ」と「新世界」を読んで、新しいお金の概念に感銘を受けました。
お金って、別に、常にずっと持っている必要はなくて、自分がどうしてもやりたいことができて、お金が必要になったときに、クラウドファンデイングすればいいんだと。
周りの人と、ちゃんと関係を築いて、信頼関係を作っていれば、それは、きっと可能なんだと。
そんなことが本に書かれていました。
そして、それって、子供の教育費とかでも一緒なんじゃないかなって思ったんです。
お金って、別に、今、自分が持ってなくても、「ある」んですよね。
ただ、自分の手元に回ってきてないだけで。
よくよく考えたら、元夫に限らず、例えば、親戚一同の財産って、トータルしたらかなりの額になるはず。
しかも、今すぐ使う予定がなくて、「老後のため」「とりあえず」とか、ただ貯金されているだけのお金は、実は億単位で存在している。
子供が大きくなって「この大学に行きたい」とか、「留学したい」ってなったとき、もし、私の手元にお金がなかったとしても、誰かに借りるなり、クラウドファンディングみたく出してもらうなりすればいっか、って思いました。
名付けて、元家族クラウドファンディング!
私自身は、元夫や元夫の実家との信頼関係は失ってしまったから無理だけど。
でも、いろんなことを飲み込んで、面会フリーにした。親権もゆずった。
だから、子供自身が元夫や元夫の実家と交流を続けていればなんとかなるんじゃないかなと。
もし、将来、子どもにお金が必要なときに私の手元にお金がなかったら、子供自身が元夫や元夫の義実家に対して、「自分の将来に出資してほしい」と申し出ればいい。
そして、その元家族クラウドファンディングはけっこうな確率で成功するんじゃないかしら、と思ったのです。
ま、ダメだったらダメだったで、奨学金探すとか、1年自分でバイトしてもらってから大学行ってもらうとか、いろいろ手段はあるし。
大学無償化にもなりましたし。
だから、私が、今、必死になって、無理やり夫から財産分与してもらわなくても、なんか大丈夫そうだな、と思い、「もう何でもいいからさっさと離婚しよ」に踏み切れました。
だいぶ攻めてる考え方だとは思いますが、ハマる人にはハマるんじゃないかな?
理由4:対人関係について、今までと違う価値観を身につけた
「北風と太陽」の北風をやめて、太陽になろう!
と思っても、目の前の相手が憎くて憎くてしょうがない状態だと、太陽になんかなれないです。
だから、元夫に対するネガティブな自分の感情を、できるだけニュートラルな状態に持っていく考え方を身につけました。
目の前にいる人を、その瞬間だけで判断するようにした
- 人間は一瞬一瞬、変化する。
- だから、その瞬間の目の前のその人をそのまま見る。(過去のその人とひもづけない)
- その瞬間嫌いであれば嫌いでいい、好きであれば好きでいい。
「反応しない練習」という本を読んで、こういう考え方をすると、楽になることに気づきました。
↓3回読み直した!すごい良書。人間関係がしんどい方は読んでみるといいです!
私の場合、「嘘をついていた元夫は大嫌い」ですし許せません。
ただ、それって、いま目の前で起こっていることではなくて、過去のことなんですよね。
だから、「過去の、あの時の元夫は大嫌い」「過去の元夫のことは、嫌いなままでOK」と、自分の感情を認めます。
その上で、面会で元夫に会うときには、過去の元夫と今目の前にいる元夫をひもづけずに、切り離して考えるようにします。
- 今目の前にいる元夫は、子供たちと楽しそう遊んでいるな→別にそこはいい人だな。
- 今目の前にいる元夫は、また文句言ってるな→まじ嫌な奴だな。私のほうが大人だわ。
- 今目の前にいる元夫は、私にもご飯ご馳走してくれたな→ゴチになります!ありがとう!
みたいな感じで、その瞬間、その瞬間にフォーカスして、「好き」も「嫌い」もそのまま自分の気持ちを自分で受け入れることを意識してやるようになりました。
そしたら、面会の時に夫に会うのも、前より苦痛ではなくなったんですよね。
弱みも欠点も、誰にでもあるさ、人間だもの
「人間だもの」はわりと最強の言葉だということに気づきました。
完璧な人間なんて、どこにもいない。
私にも、あの人にも、いいところもあれば、悪いところもある。
弱みもあれば、欠点もある。
「だって人間だもの!」
嫌なことがあって、ネガティブな方向に思考が引っ張られそうになったら、
「だってあの人、人間だもの」「私だって人間だもの」と唱えると、許せなかった人が、「ま、どうでもいいか」まで持ってこれるようになりました。
許す、許さない、の2択じゃなくて、実は「どうでもいい」という選択肢があるというのも大きな発見でした。
許せなくていいんだわ。
「どうでもいい」という気持ちになれば、自分の心がニュートラルに戻ってくる。
そうすれば、「しゃーない、私が太陽になろうかね」と思えるようになるんですよね。
なんだこの、哲学っぽい話(笑)
でも、こういう考え方を身につけられると、マジで楽になります。
すべては自分のために。
本当に大切なものは何か?
離婚の件は子供たちにも関わるし、ここで自分を守らずして泣き寝入りするものなんか違うなと思ったので、調停をしてきました。
でもやっぱり。
人と争うのは性に合わないな、と心底思いました。
今この瞬間は損することになっても、早く心の平和を取り戻したいと思いました。
そして、かなり不利な条件で離婚してしまいました。
全然納得のいく内容ではなかったので、しばらくは不公平感や不条理感に苦しみましたが、それでも、心はホッとして楽になってやっと目の前の幸せを感じられるようになりました。
過去の苦しみや、将来の不安に頭をハイジャックされることは徐々に減ってきました。
昨日も今日も、ギャーギャー言いながら子供たちとお風呂タイムして、ふかふかのお布団で川の字で寝ています。
最高にかわいい子供たちと、平和に楽しく生きています!
どんなに不利な条件でも、養育費だけはなんとか確保を!
財産分与とか、いろいろ不利な条件を飲んだとしても、養育費だけは、なんとかがんばって支払ったもらえるようにしたほうがよいです。
小さな子どもを育てながらだと、働ける時間は本当に限られるので、ママ一人の収入では生活が厳しくなるのは目に見えています(><)
しかしながら、公正証書化した離婚協議書があっても、養育費が途中で受け取れない可能性は実に45%だそうで・・・。
支払いが滞った時に連絡して催促するのは精神的にシンドイですし、給与差し押さえができるのはわかっていても、そこにも労力と費用がかかるわけだし、現実的に、そこまでやるかどうかは悩みますよね。。。
そんなときは、養育費保障サービスを利用するのもアリかと。
手数料はかかるけど、養育費が0になるよりはだいぶマシです(;´Д`)
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