別居していた2年間は、
「大きくなったら、本当のことを話すね」
と言って、なんとか、もも子を納得させていました。
いよいよ離婚が成立したときも、離婚したことを言うかどうか、少し迷いました。
というのも、うちの場合は、
- すでに別居して2年経っていて、離婚成立後も私との3人暮らしは変わらない
- 子供たちの親権は元夫・戸籍も元夫のところに入れたままにしたので名前も変わらない
という状況だったので、書面上の離婚が成立したことは、子供たちの実生活に特になにも影響を与えることがなかったからです。
それでも、離婚したことは伝えることにしました
別居当時5歳だったもも子は、すでに小学2年生なりました。
大人が見るテレビドラマも私と一緒に見るし、学校でも「○○ちゃんの家、離婚したんだって」など、子供同士でも話題になることもあるし、「離婚」という概念は、ほぼほぼわかっている様子でした。
別居中、もも子から、「離婚はしないでね」と言われたことも何度かありました。
「離婚はしないでね」=名前を変えたくない、なのか、
「離婚はしないでね」=パパと会う回数が減るのは嫌、なのか、
「離婚」というのを、どうとらえて、何が変化するのが嫌だと言っているのかは、よくわからなかったです。
でも、なんとなくですが、もも子が言う「離婚しないでね」は、「もうこれ以上悲しい思いをしたくない」という意味だったのではないかなと思ったのです。
なので、やはり、思い切って、離婚したことは伝えることにしました。
離婚成立を聞いた時の子供たちの反応
離婚が成立した翌日の夕食後、「ちょっと聞いて欲しいことがあるんだ」と、子供たちを呼んで、子供たちと3人で輪になって座って話をはじめました。
「パパとママは離婚したんだ。もも子は嫌だって言っていたのに、ごめんね。もう、4人で一緒の家に住むことはないんだ。でも、これからもパパとは会えるから、大丈夫だよ。最近はパパとママとみんなでご飯を食べることもあるでしょう?そんな感じでこれからもみんなで会えるからね」
と伝えました。
5歳のベビ太は相変わらず、特に興味ないみたいで「はーい」というだけで、すぐにおもちゃで遊び始めました。
もも子のほうは、「離婚したんだ・・・」と、涙は見せないものの、悲しそうな様子でした。
なので、膝に乗せて、ぎゅっと抱きしめて、改めて「みんなで会うことはできるからね〜」と伝えました。
別居中から、面会は月1回から、徐々に増やしていっていて、現在は月2回ほど。
遠方に住んでいるので、毎回、宿泊付き。
私は最終日の夕食をだいたい一緒に食べるようにしています。
正直、「単身赴任中の方よりも、会う回数多いんじゃないか?」というくらいの面会が多いので、もも子は、「離婚」という言葉に対するショックは受けていたものの、翌日には特に気にしていない様子でした。
私は、面会の回数が多すぎて、正直かなりしんどいのですが、子供たちからすると、やっぱり面会が心の支えになっているんだなあと、しみじみ思いました。
もう嘘はつかないでほしいと切に思う
元夫には、離婚したことは伝えたと、事後報告しました。
「離婚の本当の理由は今の段階では伝えていません。どんな風に受け取るか、わからないから。今は自分のことを一番に愛してほしいと思っている時期だと思うから。もう少し大きくなってから、本当のことを話そうと思ってます」と言うと、
「違う内容で伝えたい」と元夫。
もう、もうさ・・・まじありえね〜わ!どんだけ自己チューなんだ!
と、心の中で叫びました。私。
一番の被害者は子供なのに、その子が「どうして自分が悲しい思いをしなければならなかったのか」という真実を知りたがっているのに。
私は、爆発しそうな怒りを抑えて、
「もも子には、大きくなったら全部話すと約束しています。両親の結婚が失敗した原因を正直に話すことは、あの子達がいつか人生で失敗したときにも、役に立つと思っています。いつ話すかは、様子を見て判断したい。話すときには事前に言います」
と元夫に話しました。
いつか、本当のことを話します
私は、子供の心のケアをしながら、本当のことを話すタイミングを見計らって、いつかはこの離婚の顛末のすべてを話したいと思っています。
子供たちが、本当のことを知りたいという気持ちには、応えないといけないと思っています。
本当のことを話たら、元夫も私も、どうしようもない親だなと思われて、嫌われる可能性がかなり高い。
でも、たとえ嘘をつき通したとしても、子供はいつか、親のことを嫌いになるタイミングが必ず来ると思っています。
私も、両親に対して、「本当はこうしてほしかったのに、してくれなかった」という思いがあります。両親の弱さを目の当たりにして、失望しているところがたくさんあります。
今は正直、親に対して感謝はしているけど、恨みもある、という感じです。
子供は親に対して、
「完璧であってほしい」
「いつでも味方であってほしい」
「無条件の愛を注いで欲しい」
というような期待をしているもの。
でも、大きくなった時、親はそんな完璧な存在ではなく、自分の期待の全てに応えてくれる存在でもなく、どうしようもない普通の人間だとバレるときがくる。
だったら、最初から自分を大きく見せようとせず、嘘をつかず、弱さもオープンにして、子供と対等に向き合うくらいの接し方をしたほうが、よいと思うのです。
何を、どこまで、いつ、どのように、言うのかというのは、何が正しいか、何が間違っているかなんて、誰にもわからない。
誰にもわからないから、悩んで悩んで、悩みぬく。
そして最後には、自分が正しいと信じるものに従って、愛を注ぎながら、子供たちを信じながら、手探り状態でやるしかない。
自分がどういう人間でありたいか、子供たちに、どういう人間であって欲しいか、自分にも子供たちにも向き合って、正直に生きたい。
「もも子とベビ太の期待に応えられなくて、本当にごめんね。ママは、弱いところがたくさんあった。パパにもこういう弱いところがあった。ダメなこともしていた。だから、せっかく結婚したのに、失敗をしてしまった。もも子とベビ太にも悲しい思いをさせてしまって、本当にごめんね。でも、愛してるから、たくさん愛してるから、これからも親として、がんばらせてほしい」
と、ちゃんと、伝えたい。
もう少し、大きくなったら、必ず。
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