シングルマザーになると、自分が一家の大黒柱になり、今までは元夫まかせにしていた保険のことも、考えざるを得ませんよね。
私も、当初は「一家の大黒柱=生命保険と医療保険には入るもの」みたいな漠然としたイメージを持っていました。
でも、そもそも毎月の家計に余裕はなく、保険料をできるだけ抑えたいと思っていろいろ調べているうちに、はたと気づきました。
「あ、これ、医療保険って、いらなくない?」
ということに。
というわけで、私はシングルマザーですが、医療保険には入らないという選択をしました。
ということで、なぜこの結論に至ったのか、本記事では順を追って解説していきます!
参考図書:いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」 (講談社+α新書)
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目次
シングルマザーだけど、医療保険はいらないという結論に達した思考の手順
医療保険に入る必要があるかどうかを検討するにあたって、以下の順番で考えてみました。
- そもそも、入院する確率はどれくらい?
- 入院日数はどれくらい?
- 仮に、入院した場合の自己負担額はいくら?
- 働けない分はどうやってカバーする?
- 入院時のコスト(自己負担額+給与分)はどうやってカバーする?(貯金vs医療保険)
そもそも、入院する確率ってどれくらい?
総数でみると入院する確率は、10万人分の1036人なので1.036%
女性の場合に絞ると、10万人分の1096人なので1.096%
しかも、よくよく表を見てみると、入院する確率が1%を超えるのは65歳以降で、30代・40代の女性が入院する確率は、ざっくり0.3%くらいです。
結論、ともかく、現役世代・子育て世代の間に入院する確率は、1%未満。ものすごく低いという事です。
入院日数の平均は?
「いやいや、いくら入院する確率が0.3%っていっても、誰しもいつ病気になるかがわからないから医療保険を検討するんですよ!」
って、自分でも思ったので、さらに検討を続けてみます。
実際、なんらかの病気や事故で入院することになった場合、入院日数はどのくらいでしょうか?
入院日数は想像以上に短い!
日本人全体で、現代の入院日数の平均は「30日」ということがわかります。
若い方が入院日数の平均も短い。65歳未満だと入院日数の平均は30日くらい。
病気の種類別の入院日数の平均について
でもこの「30日」という平均を伸ばしているのが実は「精神疾患」。
私たちシングルマザーが想定しているのってどちらかというと病気だと「乳がん」とかじゃないでしょうか?
乳がんは、なんと8.4日間。その他のガンでの入院も、14日満たないくらい。
とりあえず、ここからシミュレーションをしていくに当たっては、入院日数は平均30日という数字を採用していきます。
仮に、1ヶ月入院した場合にかかるお金はいくら?
「入院」という事態になってしまった場合でも、たとえどんなに高額な医療費がかかったとしても、健康保険に加入しているシングルマザーには、以下の2種類の公的支援が用意されています。
- ひとり親家庭等医療費助成制度(市区町村)
- 高額療養費制度(健康保険)
ひとり親家庭等医療費制度
1つ目の「ひとり親家庭等医療費助成制度」について。
これは、
- 離婚が成立している
- 収入が低い
- 18歳未満の子供がいる
この3つの条件を満たしているシングルマザーが使える制度です。
収入に関しては、所得の限度額が以下のように決まっています。
扶養親族の数 | 所得の限度額 | 年収に換算 |
---|---|---|
0人 | 192万円 | 300万円 |
1人 | 230万円 | 354万円 |
2人 | 268万円 | 405万円 |
3人 | 306万円 | 450万円 |
子供2人いるシングルマザーの場合は、年収405万円くらいまで、ひとり親家庭医療費助成制度の対象になるということです。
(ただし、児童扶養手当と同じで、養育費の8割も所得に入れます)
児童扶養手当の一部支給の所得の限度額=ひとり親家庭医療費助成制度の所得の限度額。
つまり、児童扶養手当が一部支給されている家庭は、ひとり親家庭医療費助成制度の対象になります。
「ひとり親家庭医療費助成制度」は、住んでいる市区町村によって、多少の違いはありますが、上限額以上にかかった医療費は、市区町村が助成してくれる制度です。
ひとり親家庭等医療費助成制度(福岡県のとある町の例)↓
対象者 | 自己負担上限額 |
・ 小学1年生から中学3年生まで | 自己負担なし (入院・通院) (令和元年7月1日診療分から) |
・ 中学校卒業後から18歳に到達する最初の年度末までの児童 ・ ひとり親家庭等の父母 | 通院 800円を限度(1ヶ月あたり) 入院 500円/日(1ヶ月あたり3,500円を限度) |
シングルマザー自身が入院した場合も、例えば2週間の入院だったとしても、1日500円×7日分=3500円までしか自己負担になりません。
それ以上は市区町村が負担してくれるということになります。
もちろん、差額ベッド代や食事代は自己負担になりますが、それでも、入院費用そのものは、シングルマザーだと3500円以上はかからないのです。
これって、すごくないですか?!
例えば、「ひとり親家庭等医療費助成制度」の対象になるシングルマザーが1ヶ月入院したときに、自分で用意しなければいけないお金は以下です。
自己負担額 | 3500円(地域によって多少異なる) |
差額ベッド代 | 5000円×30日=150,000円 |
食事代 | 460円×3食×30日=41,400円 |
合計 | 194,900円 |
【入院中の食費も減額される可能性があります】
住民税非課税世帯(シングルマザーの場合は年収204万円以下)だと、入院中の食事代が460円→210円に減額してもらえます。
半額以下になるのはかなりありがたいですね。
※役所での申請が必要になります
これ以外にも、入院すると何かと購入したりすることになると思うので、余裕を持たせたとして、1ヶ月の入院で、自分で用意すべきお金は25万円くらいです。
高額療養費制度
シングルマザーさんでも、収入がある程度あって、「ひとり親家庭等医療費助成制度」の対象にはならない方の場合や、別居が長引いていて正式に離婚できていない方の場合でも、「高額療養費制度」という制度が使えます。
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額(※)が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
- 年収370万円〜770万円→上限額:80,100円+(医療費-267,000円)×1%
- 年収370万円までの人→上限額:57,600円
- 住民税非課税者→上限額:35,400円
収入がある程度ある方であっても、何十万もする医療費がかかったとしても、上限額以上は支払わなくてよいのです。
会社の健康保険に入っている方も、国民保険に入っている方も、この高額療養費制度は使えます。
つまり、ほぼ全員が使える制度なのです。
例えば、「高額療養費制度」を使って、年収500万円のシングルマザーが1ヶ月入院したときに、自分で用意しなければいけないお金は以下です。
自己負担額 | 8万円ちょっと |
差額ベッド代 | 5000円×30日=150,000円 |
食事代 | 460円×3食×30日=41,400円 |
合計 | 271,400円 |
これ以外にも、入院すると何かと購入したりすることになると思うので、余裕を持たせたとして、1ヶ月の入院で、自分で用意すべきお金は30万円くらいです。
結論:シングルマザーが1ヶ月入院したときに必要になるお金は25〜30万円程度
入院中に働けない分はどうやってカバーする?
1ヶ月入院して、働けない間の生活費をどうやってカバーするか?
これは、会社員の場合とそうでない方の場合で異なります。
会社員の場合
これは、会社の健康保険に入っている方だけが使える制度です。
病気や入院で会社を長期でお休みしなくれはならなくなったら、「傷病手当金」を受給することができます。
傷病手当金は、健康保険組合から支給されるものです。
給与の日額換算した額の3分の2が、最大で1年6カ月間もらえます。
会社勤めの方の場合は、会社を長期で休んでお給料がもらえなくなっても、お給料の3分の2が健康保険組合から支払ってもらえるのです。
月給20万円の場合は、13万円が支給されます。
もし、1ヶ月入院してしまったら、足りない分の7万円を貯金か保険で用意する必要があるということです。
パート・フリーランス・自営業の場合
パート・フリーランス・自営業などで国民健康保険の方は、会社員の場合とは違って傷病手当金はありません。
自営業やフリーランスの方は、貯金で備えるか、医療保険で備えるか何らかの対策が必要です。
仮に、毎月20万円程度の収入があるなら、もし、1ヶ月入院してしまったら、20万円を丸々、貯金か保険で用意する必要があるということです。
1ヶ月入院した場合に用意しておきたい金額は?
ここまで見てきて、仮にシングルマザーが1ヶ月入院した場合に用意しておきたい金額は、
- 会社員の場合:入院費用25〜30万円+給与補填分7万円=32〜37万円くらい
- その他の場合:入院費用25〜30万円+給与補填分20万円=45〜50万円くらい
だいたい50万円もあれば、入院費用も生活費もカバーができると考えていてよいのではないでしょうか。
複雑骨折とかで3ヶ月入院とかになった場合でも、ざっくり150万円とかあればなんとかなりそうです。
次に、もしも入院した時に必要になる「50万〜150万円」を、果たして何で用意するのかベストなのかという検討に入ります。
貯金vs医療保険
結論から言いますと、50万〜150万円なら貯金で用意したほうが圧倒的によくないか?ということです。
だって、先述のとおり、入院する確率は1%未満なわけであって、入院の日数的にも、ガンとかなら10日間とかなのであって、50万円もかかりません。
現時点で150万円くらいの貯金があるなら、医療保険に入らずに、自分で貯金とか投資信託しておいたほうがずっと良いかと。
入院日額5000円の医療保険に、35歳から60歳まで入ったら、総支払額は、毎月3000円×12ヶ月×25年=90万円です。
もし、1%の確率で入院したとして、医療保険でもらえるのは、入院日額5000円×30日=15万円です。
3回入院したとしても、もらえるのは45万円です。
生命保険の場合は、月々の掛け金3000円程度でも、もしものときに1000万円とか2000万円がどーんと支給されるので、たとえ何事もなくすべてが掛け捨てになっても、掛け捨てがいがあります。
でも、一方で、医療保険って、同じく掛け金が月3000円程度でも、もしもの時にもらえるのが数十万円。
だったら、医療保険は入らずに、コツコツ貯金したほうがマシだなと思ったのです。
現時点で貯金がない人は、医療保険に入ったほうがいい
もちろん、現時点で貯金がない場合は、貯金ができるまでのつなぎとして医療保険に入ったほうがいいと思います。
また、「貯金が減ることに恐怖を感じてしまうタイプの方」にも医療保険は意味があるのかなと。
もしも入院ということになったら、数十万がどーんと減ることは間違いありません。
貯金が一気に減ると心配が大きくなって心理的に不安定になるというのも、すごくよくわかります。
そういうタイプの方は、医療保険に入っておくのもいいのかなと。
まとめ:シングルマザーでも、貯金があれば医療保険はいらないと判断しました
やはり、日本のセーフティネットはすごいです。
「ひとり親家庭等医療費助成制度」と「高額療養費制度」は特に手厚い。
この2つの制度と、ある程度の貯金があれば、民間の医療保険に入る必要はないと心から思いました。
家計に余裕があるならまだしも、キツキツの家計でなんとか回しているシングルマザー家庭の場合は特にそう思います。
私は今は、すでにある程度があるので医療保険には入りませんが、もし現時点で貯金が全然なかったとしても、150万円程度の貯金ができるまではつなぎで医療保険に入っておいて、貯金ができたら即解約して、今まで医療保険に回していた分をさらに貯金するという方法をとると思います。
しかも、もっと言えば、シングルマザーが入院する事態とか、それって本当に人生のピンチ。
そこまでの危機に陥った時は、さすがに実家とか元夫とか、誰かに助けを求めてもよいのではいかと思うのです。
どんなに関係が悪化していたとしても、本気で困った時には、プライドも何もかも捨てて頭を下げて「30万円貸してください」って言えば、貸してくれる人は、いるんじゃないかな?
とも思った次第です。
「もしも」の時のことを考えると、お金を用意しておくのももちろん大事だけど、シングルマザーだからこそ、誰か頼れる人を作っておく必要性をひしひしと感じます。
参考図書:いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」 (講談社+α新書)
保険は難しい話が多いし、営業上手な方が多いし、つい営業トークに乗せられそうになるんですよね・・・(←私、すごい押しに弱いタイプで(´;ω;`))
一冊でいいので、こういった「保険不要論」を読むと、健康保険の制度、市区町村の制度、現代の医療の状況が一通り把握できます。
この本、わかりやすいし、Kindleだと800円くらいだし、これから一家の大黒柱としてやっていくシンママさんなら、読んで損はしない一冊です!
その上で、「それでも心配だから!」というのであれば、そこで医療保険を検討すればいいと思います。
そうすれば、いる・いらないが冷静に判断できて、ムダな保険代を支払わなくてすみますよ♪
いま自分が入っている保険が最適なのかどうかを知りたいときは、手元にある保険証券や保険の設計書を写メして送るだけで、診断結果が届く「パシャって保険診断」がオススメです。
こちら、個人情報を知らせることなく診断してもらえるので、勧誘される心配もなくて安心です(´;ω;`)
来店相談とか、FPさんに来てもらう無料相談とか、緊張するし、そのFPさんが本当に公正な判断をしてくれているのか、はたまた保険の営業トークなのか、素人では見分けるのも難しい。
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